肋間神経痛のような胸・脇腹の痛み|病院を受診する目安と整体でできること
胸や脇腹にピリッとした痛みが出ると、
「これって肋間神経痛なのかな?」
「心臓や肺の病気だったらどうしよう」
と不安になる方もいると思います。
肋骨に沿って出る痛みは、一般的に肋間神経痛と呼ばれることがあります。
肋間神経痛は、特定の一つの原因を表す名前というより、肋間神経に沿って現れる痛みを表した症状名として使われています。
そのため、痛み方だけで「肋間神経痛だから大丈夫」と決めつけることはできません。
このページでは、肋間神経痛のような痛みについて、まず知っておいていただきたいことと、整体でお手伝いできる可能性についてお伝えします。
このような症状はありませんか?
肋間神経に沿った痛みでは、次のような症状が現れることがあります。
- ● 胸や脇腹、背中にピリッとした痛みがある
- ● 肋骨に沿ってズキッと痛む
- ● 深呼吸をすると痛い
- ● 咳やくしゃみで痛みが強くなる
- ● 身体をひねる、起き上がる、腕を動かすと痛む
- ● 身体の片側だけに痛みが出る
- ● 皮膚の表面がヒリヒリ、ピリピリする感じがある
このような症状があると、「筋肉が硬くなっているのかな」と考えることもあると思います。
しかし、胸や脇腹の痛みには、筋肉以外の問題が関係していることもあります。
まず知っておいてほしいこと
胸や脇腹の痛みは、筋肉や神経の問題だけでなく、内臓や皮膚の病気が関わっていることもあります。
特に胸の痛みは、不安になりやすい場所です。
そのため、福粋では、最初に整体で何とかしようとするのではなく、医療機関で確認する必要がある症状を見逃さないことが大切だと考えています。
整体がお役に立てる場合もありますが、まずは「整体を受けてもよい状態なのか」を確認することが大切です。
まず医療機関で確認してほしい症状
次のような場合は、整体より先に医療機関へご相談ください。
- ● 突然、強い胸の痛みが出た
- ● 胸が締め付けられる、押されるように痛む
- ● 息苦しさ、動悸、冷や汗、吐き気、めまいを伴う
- ● 胸から背中にかけて強い痛みがある
- ● 発熱や強い咳がある
- ● 転倒や打撲の後から痛みが続いている
- ● 皮膚に赤み、水ぶくれ、発疹が出ている
- ● 安静にしていても痛みが強くなっている
こうした症状がある場合は、肋間神経痛と自己判断して様子を見ず、速やかに医療機関へご相談ください。突然の強い胸痛や息苦しさ、冷や汗などを伴う場合は、状況に応じて救急車を呼ぶことも検討してください。
肋間神経痛とは

黄色い線が、肋骨に沿って伸びる肋間神経です。
背骨から出た神経は、肋骨に沿って胸や脇腹の方向へ伸びています。
この肋骨に沿って伸びている神経を、肋間神経と呼びます。
肋間神経に沿って現れる痛みが、一般的に肋間神経痛と呼ばれています。
ただし、肋間神経痛という言葉だけでは、なぜ痛みが起きているのかまでは分かりません。
同じような場所に痛みが出ていても、その背景は人によって異なります。
肋間神経痛のような痛みが起こる背景
肋間神経痛のような胸や脇腹の痛みには、さまざまな背景があります。
- ● 胸や背中まわりの筋肉の緊張
- ● 姿勢や身体の使い方の偏り
- ● 咳の続きすぎや、身体を大きくひねる動作
- ● 胸椎や肋骨まわりへの負担
- ● 転倒、打撲、肋骨の損傷
- ● 胸や背中の手術後
- ● 帯状疱疹や帯状疱疹後の神経痛
- ● はっきりした原因が分からないもの
福粋では、胸まわりの痛みを見た時に、最初から「肋間筋が悪い」「そこをほぐせばよい」とは考えません。
痛む場所だけではなく、痛み方や皮膚の状態、呼吸や身体の動きとの関係などを確認しながら、整体で対応できる可能性がある状態かを慎重に見ていきます。
帯状疱疹による痛みとの違い
これまで、ほかの症状で福粋に来られた方の中にも、帯状疱疹によって肋骨の脇あたりをピリピリと痛がっている方が何人かいました。
身体を確認してみると、肋骨の間にある筋肉が痛むというよりも、肋骨の表面にある皮膚がヒリヒリ、ピリピリと痛むような状態でした。
このような痛みは、筋肉をほぐせばよくなる痛みとは異なります。
帯状疱疹では、身体の左右どちらか一方に沿って、皮膚の違和感やピリピリした痛みが先に現れ、その後に赤い発疹や水ぶくれが出てくることがあります。
身体の片側だけにピリピリした痛みがあり、皮膚が触れるだけでも痛い、赤みや発疹が出てきたという場合は、整体ではなく早めに医療機関へご相談ください。
このような状態を見た時、私自身も「この症状は整体では難しい」と感じました。
無理に整体の対象として考えるのではなく、医療機関にお願いするべき症状を見極めることも大切だと思っています。
呼吸と胸郭の動き

肋骨の間にある肋間筋と、胸郭の下部にある横隔膜
肋骨は、胸骨や背骨とつながり、胸郭を作っています。
胸郭は、呼吸をするたびにわずかに広がったり、しぼんだりしています。
また、肋骨と肋骨の間には肋間筋という筋肉があり、横隔膜などとともに呼吸を助けています。
そのため、胸や脇腹に痛みがあると、次のような動きで痛みが強くなることがあります。
- ● 深く息を吸う
- ● 咳やくしゃみをする
- ● 身体をひねる
- ● 寝返りや起き上がりをする
- ● 腕を大きく動かす
ただし、呼吸で痛むからといって、必ず肋間筋に原因があるとは限りません。
呼吸や胸郭の動きと痛みが関係していても、その背景は人によって異なります。
筋肉や身体の緊張が関係している場合
医療機関で大きな異常が見つかっていない場合でも、胸や背中、肩、首、お腹まわりの緊張が強くなっている方はいます。
身体全体の緊張が強くなると、胸郭の動きが小さくなり、呼吸も浅くなりやすくなります。
その結果として、
- ● 胸郭が動きにくい
- ● 呼吸が浅く感じる
- ● 背中や脇腹に負担が集中する
- ● 身体を動かした時の痛みが長引く
といった状態につながることがあります。
このような筋肉や身体の緊張が痛みに関係している場合には、整体がお役に立てる可能性があります。
痛い場所だけを強く押すことはしません
胸や脇腹が痛い時に、痛む肋骨の間を強く押したり、無理に胸を広げたりすると、かえって身体が緊張してしまうことがあります。
また、皮膚や神経が過敏になっている痛みの場合は、痛い場所への刺激が負担になることもあります。
福粋では、痛みのある肋骨の間を強く押したり、無理に動かしたりすることはありません。
胸まわりだけではなく、
- ● 背中
- ● 肩
- ● 首
- ● 腕
- ● お腹
- ● 身体全体の緊張や重心の偏り
などを含めて確認し、呼吸や胸郭の動きを妨げているものがないかを見ていきます。
自分でできること
痛みを我慢して無理に動かさない
強い痛みがある時に、無理に胸を広げたり、身体を強くひねったりすることは避けましょう。
スポーツや筋力トレーニングの後から痛みが出た場合も、まずは痛みが出る動作を控え、身体の変化を確認してください。
痛い場所を強く揉まない
ピリピリ、ヒリヒリとした痛みは、筋肉ではなく、神経や皮膚の刺激が関係していることもあります。
そのため、原因が分からない状態で、痛い場所を強く揉んだり押したりすることはおすすめしません。
痛みの変化を確認する
どのような動きで痛むのか、呼吸と関係しているのか、皮膚に変化がないかを確認してみてください。
発疹が出てきた、痛みが強くなった、息苦しさがある、いつもの筋肉痛とは違うと感じる場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
福粋の整体でお手伝いできる可能性

肋間神経痛のような症状は、整体がお役に立てる場合もあれば、そうでない場合もあります。
たとえば、
- ● 病院では大きな異常がないと言われた
- ● 身体を動かした時に痛みが変化する
- ● 背中や肩、胸まわりの緊張が強い
- ● 呼吸が浅く、身体全体がこわばっている
- ● 痛い場所以外の身体の状態も整えたい
このような場合には、整体がお役に立てる可能性があります。
一方で、
- ● 帯状疱疹が関係しているもの
- ● 皮膚そのものの痛みが強いもの
- ● 手術後の神経障害が主になっているもの
- ● 内臓やほかの病気が関係しているもの
などは、整体だけでどうにかしようとしない方がよいこともあります。
福粋では、痛みの原因を一つに決めつけず、必要に応じて医療機関への相談を優先しながら、今の身体にできることを考えていきます。
原因を決めつけず、回復の可能性を探します
胸や脇腹の痛みがあると、「この神経が悪い」「この筋肉が硬い」と、一つの原因を知りたくなるかもしれません。
しかし、身体の痛みは、必ずしも一つの原因だけで起きているとは限りません。
福粋では、分からない部分を無理に断定するのではなく、身体の反応を確認しながら、痛みに関係している可能性のある身体の緊張や負担がないかを一緒に探していきます。
治らないと決めつけず、
身体に残されている回復の可能性を、一緒に探していきます。
まとめ
肋間神経痛のような胸や脇腹の痛みは、不安になりやすい症状です。
ただし、同じような場所に痛みが出ていても、その原因は一つではありません。
- ● まずは医療機関で確認する必要がある症状を見逃さないこと
- ● 皮膚の発疹やピリピリした痛みに注意すること
- ● 痛む場所を自己判断で強く揉まないこと
- ● 筋肉や身体全体の緊張が関係している場合には整体を検討すること
この順番が大切だと福粋では考えています。
病院で大きな異常が見つからず、身体全体のこわばりや呼吸のしづらさが気になっている方は、ご相談ください。
無理に原因を決めつけず、今の身体にできることを一緒に見ていきます。


